ミニカーをセットで飾る醍醐味

ミニカーといえば大人にとってはどこかノスタルジックな響きも含んでいる愛すべき玩具ですね。ある日荷物の整理をしていたら昔買ってもらったミニカーがコロリと出てきて忘れていた記憶が蘇った経験のある人もいるのでは?今も変わらず人気のおもちゃの代表ミニカー。

子供は実際に走らせて空想の世界に浸り、大人は棚の一角にコレクションを並べて癒される。そんなミニカーの再発見をしてみましょう。

ミニカーの歴史はアメリカで始まった

「ミニカー」、つまりミニチュアカーの略ですが、実は和製英語です。日本で一般的に思っているおもちゃの意味でのミニカーは英語ではトイカー(Toycar)というようです。そんなミニカーが最初に作られたのは車の国、アメリカです。

最初に作られたミニカーとされているのは1915年頃にダウスト社によって製作されたフォードのモデルカーです。鉛合金を使いわずか5センチ程の大きさにも関わらず、非常に精巧にできていました。さすがにフォード車としてミニチュアでもクオリティーにはこだわったのでしょう。

このミニカーの創成期に既にシリーズ化したミニカーが作られています。「セット」を手に入れて飾りたい購買者心理を知っていたのですね。

ヨーロッパのミニカーは「付属品」からスタート

フランス、イギリスそしてドイツなどヨーロッパ各国でもほぼ同時期にミニカーが作られましたが、兵隊シリーズなどのおもちゃの付属品としてブリキ製の自動車モデルが作られたようです。ゼンマイで走らせることができたとはいえあくまで付属品ということで、特定の車のモデルというわけではなく、質もそれなりのものだったといえるでしょう。

その後1930年代に実際の車をモデルにしたミニカーが続々と登場することになります。ミニカーの普及は車の普及と比例しているといえるでしょう。ヨーロッパでミニカーを作った玩具会社はフランスのソルジュエ社、ドイツのメルクリン社、イギリスではメカノ社などが挙げられます。

大量生産に対応する素材

実は大量生産にはブリキ製よりダイキャスト製やプラスチック製が適しており、戦後のミニカーの多くはこのどちらかの素材を使っていました。車のデザインは大人も夢中になる程の多様さや格好良さがある訳ですから、ミニカーも様々なモデルを作ることができたのです。

玩具の会社が作っているとはいえ大人のあこがれのモデルの車です。精巧にできている「おもちゃ」が大人のコレクションの対象となってくるのもうなずけます。

ニッポンのミニカー、トミカ

日本のミニカーといえばトミカなしには語れません。タカラトミーが作るミニカー、トミカは1970年に誕生しました。6台のミニカーから始まったトミカの総生産台数は2010年で約5億8300万台となりました。参考情報-買取コレクター > ミニカー買取

40年で積み重ねた途方もない数字ですね。

トミカの特徴は日本人に向けたミニカーを作ったことです。1970年の時点で既にミニカーは日本にありましたが外国製で大振りのサイズが主流でした。そこでトミカは国産車モデルのミニカーを、手のひらに乗せられるサイズで作ることにしたのです。

この方針が日本人に爆発的にウケたわけです。

大人のコレクション欲をくすぐるセットのミニカー

では現在のミニカーではどんなセットがあるのでしょうか?例えばトミカの「栄光のGT-Rセット」は4台のシックな日産車。BMWファンならビー・エム・ダブリュー株式会社が販売元となっているBMW Mシリーズをイメージした4台のミニカーセットがあります。

ミニカーといえばプルバック式は覚えていますか?ゼンマイばねが取り付けられていて、後ろに少しバックさせると走り出すタイプのミニカーです。懐かしいですね。「プルバック式ダイキャストミニカーセット」は4台のミニカーの種類は開けてから分かる、福袋のような楽しみがあります。

子供の頃、フォルクスワーゲンを見たらラッキーだと心の中で喜んだ記憶のある方なら「フォルクス・ワーゲンのミニカーセット 1/64スケール(ロードレーサーボックス)」はその時の幸福感を思い出させてくれるかもしれません。

サーキット仕様の丸い車体のビートルと、ワーゲンバスのセットになっています。映画を見た人なら「カーズ3クロスロード、マックルイジグイドミニカーセット」を自分の思い出に、又はプレゼントにも喜ばれそうですね。

子供へのプレゼントでも、「おふろDEミニカーおふろのかべであそべる! タウンマップ&ジャンプ台セット」は知育に役立つ半立体のミニカーセットです。壁にタウンマップを張り、そこからジャンプ台が立体的に飛び出ているというものです。

マップには道路や横断歩道、制限速度の30の数字も書かれてあったりと工夫がされています。全く趣向が変わり、木のぬくもりを感じられる木製ミニカーのセットもあります。車体とタイヤの部分で木の色が違い、全体に丸みを帯びた優しい形は小さいお子さんへのプレゼントに最適です。

消防車、パトカー、ミキサー車とどれも可愛らしく、それぞれの特徴が良く出ている優れたデザインです。乳幼児へのプレゼントとして喜ばれそうですが、その温かさは家のデコレーションとしても使えるくらいです。

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こんなミニカーのセットがあるの?!

レアなものはその存在を知るだけでも楽しいです。例えば都営バスとリカちゃんセット。リカちゃんはバスガイド風に紺のユニフォームのようなワンピースを着ています。トミカ創立90周年の記念に作られました。都営バスとリカちゃんにつながりがあったことを知る人は少ないでしょう。

ミニカーの創成期を彷彿とさせる付属品的ミニカーセットもあります。それが「ジオラマ鉄道模型、建築模型の人形ミニカー セット」です。車のデザイン的なクオリティーを追求するものではありませんが、それぞれ色の違う5台のミニカーに、人形100体がセットになっています。

ジオラマを持っている人も持っていない人も、その日の気分でもセッティングを変えられる楽しみが加わりますね。100分の1スケールです。

セットは楽しい

ミニカーは大人も子供もファンがいるオブジェです。複数のセットを買ってもあまり場所を取らないのがミニカーの魅力でしょう。気分によってお気に入りのセットを取り出して自分の好きなポジションを決めて飾る楽しみもありますね。

車に詳しくなくてもかまいません。映画や小説の世界、スーパーカーの世界、いつか本物を買う目標で!等ミニカーのセットを揃えるテーマは実はかなりたくさんみつけられるのです。大人の世界といえば、スティーブン・キングの小説や映画を見たことがある方は多いでしょう。

映画化された彼の作品の1つ、「クリスティーン」も実はミニカーがあるのです。ジオラマディスプレイとセットです。クリスティーンの車体の傍らで小説やDVDをもう一度見てみれば雰囲気が盛り上がること間違いなしでしょう。

寝るときはそっとしまっておいた方が寝つきはいいかもしれませんね。